前回は別紙リンクにて報告しましたが、ちゃんとHTML化しましたので、再度報告します。。。

 

■WILLCOM用外部アンテナ 電波測定結果と考察

1.測定環境

下記環境で電波測定を行った。

@簡易(スリーブ)アンテナを使用して測定
A外部アンテナを一切使用しない通常(室内の机上)での測定
B23段コーリニアアンテナを使用して観測
C23段コーリニアアンテナを設置したベランダの手摺り付近で測定

AおよびCは外部アンテナ測定値の比較対象として測定を行った。


2.測定地点概略

建築構造 : 木造モルタル
測定場所 : 2F


3.測定結果

W-ZERO3 Monitorを使用して測定を行った(Version 1.52)
ログ取得時間は約5分
ログは「CSIDリスト+平均電波強度」を取得

データNo
基地局ID(3)
@簡易(ノースリーブ)アンテナ(1)
A机上
B23段コーリニアアンテナ
Cベランダ(手摺り付近)(2)
観測地点から基地局までの距離
観測地点を中心とした基地局の方位
利得比I(B/A)
利得比II(B/C)
利得比III(@/A)
01
819FA802B500
 
 
1
 
 
 
 
 
 
02
81A02844F100
 
 
1
 
 
 
 
 
 
03
81CA58060402
2
 
20
15
北西
 
1.3
 
04
81CA60069800
 
 
 
10
 
 
 
 
 
05
81CA60460300
 
 
 
7
北北西
 
 
 
06
81CA61069902
 
 
16
 
北北西
 
 
 
07
81CA6142F900
 
 
 
1
北北西
 
 
 
08
81CA694A2A02
 
 
 
1
 
 
 
 
 
09
81CA790AA700
 
 
 
2
 
 
 
 
 
10
81CA9042EE02
 
 
 
5
 
 
 
 
 
11
81CA98021A00
24
15
40
21
北東
2.7
1.9
1.6
12
81CA98022F02
 
 
 
1
 
 
 
 
 
13
81CA98023A02
10
 
 
 
東北東
 
 
 
14
81CA98026502
 
 
 
8
 
 
 
 
 
15
81CA9802E802
81CA9846E802
81CA9842E802
25
20
45
23
南東
2.3
2.0
1.3
16
81CA9802FA00
81CA9842FA00
31
27
47
45
北北西
1.7
1.0
1.1
17
81CA9802FE02
81CA9842FE02
35
30
51
36
北北東
1.7
1.4
1.2
18
81CA98425802
81CA98025802
30
23
44
25
北東
1.9
1.8
1.3
19
81CA9842BF02
3
2
5
21
北西
2.5
0.2
1.5
20
81CA98464B02
22
16
31
23
西北西
1.9
1.3
1.4
21
81CA98467502
15
19
36
32
北北西
1.9
1.1
0.8
22
81CA98468E02
15
5
35
 
7.0
 
3.0
23
81CA9846B202
22
12
32
17
北北西
2.7
1.9
1.8
24
81CA987C4B02
 
 
 
2
西北西
 
 
 
25
81CA9906C700
81CA9946C700
17
19
36
32
北西
1.9
1.1
0.9
26
81CA9906F400
14
13
28
15
東北東
2.2
1.9
1.1
27
81CA99424602
81CA993C4602
 
1
1
21
西南西
1.0
 
 
 
 
 
 
 
 
平均利得比
2.4
1.3
1.4

(1)東向き出窓 (2)西向きベランダ手摺り付近 (3)一部地図のリンクあり
※15km以上 ▲4km以内 △2km以内 ●1km以内 ○500m以内 ◎250m以内

 

4.考察

@机上と23段コーリニアアンテナ

・利得比Iの平均利得比は2.4となっており、安定した電波を受信するには最適の方法といえる

・測定場所から500m以内の基地局電波を確実に捕らえており、アンテナ切り換えの発生が少ないと思われる

 

A机上と簡易(スリーブ)アンテナ

・利得比IIIの平均利得比は1.4となっており、通常での使用に比べて受信感度が向上している。

・データ11およびデータ22、データ13より、特定の方向(今回は東向き)の感度が良好であることから、

アンテナの設置場所を工夫すれば干渉要因を減らすことができ、安定した電波を受信することが可能である

 

Bベランダ(屋外)と23段コーリニアアンテナ

・利得比IIの平均利得比は1.3となっており、23段コーリニアアンテナを使用した方が高利得であることが証明された

・ベランダは西向きであるため、西方向の多数の基地局電波を受信しているが、電波強度の弱いものがほとんどであるため、

干渉要因にしかならないが、23段コーリニアアンテナではその受信結果が出ないため干渉要因が減る結果となっている

 

 

5.その他

簡易(スリーブ)アンテナの性能が意外によかったのは嬉しい限りです。

時間があれば、車載してあちこち移動してみて観測しようかと思います。